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2023/07/06 木曜日 | プロジェクト

公立岩瀬病院 前立腺肥大、水蒸気で治療 福島県内初導入

2023年7月5日

・公立岩瀬病院(福島県須賀川市)
・前立腺肥大症の新たな治療法を県内で初めて導入した。
・高温の水蒸気を吹きかけて肥大した前立腺組織を壊す治療法
・手術時間が10分ほどと短く、体への負担も小さいとされる。
・高齢者や持病がある人も治療を受けられる
・植村元秀泌尿器科部長は「より多くの人に手術を提案できる」と期待する。

・新たな治療法は「経尿道的水蒸気治療」と呼ばれる。
・同病院によると、肥大して尿道やぼうこうを圧迫する前立腺組織の数カ所に針を刺し、103度の水蒸気を噴射する。肥大した組織に満遍なく水蒸気の熱が伝わることで、均一に組織を壊死(えし)させることができるという。
・壊死した組織は体内に自然に吸収され、1~3カ月後には通常の前立腺の大きさに戻る。
・尿道から幅約6ミリの管を入れて手術するため、全身麻酔や切開手術が不要で、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人らも受けられる。
・入院は短期間で済むという。術後は一時的に前立腺がむくんで尿が出にくいこともあるが、後遺症はほぼないとされている。

・前立腺肥大症は高齢者に多く、高齢化に伴い罹患(りかん)者数が増えている。
・これまでの治療法は肥大した組織を削り取ったり、熱を発する針を刺して熱伝導で組織を壊死させたりする方法が一般的だったが、体への負担がより小さい治療法が求められていた。

・新治療法は昨年9月から保険適用された。
・植村部長は「新しい治療法であらゆる可能性が広がった。これを機に、泌尿系の悩みを抱える人が減るとうれしい」と話した。

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