歯の痛みは辛いものですね。治療中の不安や痛みを軽減するため、歯科医院ではさまざまな麻酔法が工夫されています。具体的には以下の方法があります。
- 静脈内鎮静法:
- この方法では、精神安定剤を静脈に点滴で投与して意識を半分眠っている状態にし、治療を進めます。
- 患者はうたた寝のような状態で処置を受けられ、治療中の痛みを感じません。
- 麻酔科専門医が全身の状態を監視し、費用は自己負担で約5万~8万円程度です。
- 注射による局所麻酔:
- 歯ぐきに超極細の注射針を使って麻酔液を注入します。
- 麻酔液の注入には電動の麻酔注入器を使用し、痛みを感じにくくします。
- 歯を削る治療でも「5倍速コントラ」と呼ばれる器具を使い、不快な音を抑えて痛みを軽減します。
- 表面麻酔法:
- 歯ぐきの表面にジェル状の麻酔を塗り、針を刺す前に痛みを和らげます。
- 表面麻酔は数分で効果が現れ、バナナやチェリー味で苦みが少なくなっています。
他にも歯科治療の不安を和らげる方法は?
- 音を軽減する工夫:
- 歯を削る際の高速回転器具は、不快な音を発することがあります。最新の器具は音を抑えて静かに切削できるため、痛みや不安を軽減します。
- コミュニケーション:
- 歯科医師とのコミュニケーションは重要です。治療の進行や麻酔法について質問し、不安を解消しましょう。
- リラックス法:
- 深呼吸やリラックス法を試してみてください。リラックスした状態で治療を受けると、不安が軽減されます。
- 麻酔の種類:
- 歯科医院ごとに使用する麻酔の種類が異なります。麻酔法について詳しく聞いてみてください。
麻酔が効くまでの時間はどれくらい?
歯医者さんでの麻酔は、個人差がありますが、一般的には以下の目安があります。
- 浸潤麻酔:
- 歯ぐきに注射をして行う麻酔です。
- 約1時間から3時間ほど効果が持続します。
- 伝達麻酔:
- 下顎の奥歯の治療や親知らずの抜歯に用います。
- 通常の麻酔に加えて、脳と下顎の間の神経を麻痺させるため、効果は約3時間から6時間ほど続きます。
- 表面麻酔:
- 麻酔の注射針を刺す痛みを取り除くための麻酔です。
- 約2分ほどで効果が現れ、歯ぐき表面の感覚がなくなります。
麻酔が切れる前には、食事や熱いものに注意し、唇を咬まないように気をつけてくださいね。
麻酔が切れた後の痛み対策
麻酔が切れた後の痛みを和らげる方法はいくつかあります。以下の対策を試してみてください。
- 鎮痛薬の服用:
- 麻酔が切れる前に、鎮痛薬を服用しておくと痛みを和らげることができます。
- 既に痛みを感じている場合は、氷などで冷やすのも効果的です。
- 安静に過ごす:
- 鎮痛薬を服用した後は激しい運動などを避け、安静に過ごしましょう。
麻酔が切れた後の痛みは一時的なものですが、これらの対策で不快感を軽減できます。
まとめ
治療の痛みや不安を軽減するため、歯科医院を選ぶ際に麻酔法や治療機器を確認することをおすすめします。治療の前に不安を感じることは自然なことですが、適切な方法で不安を和らげてくださいね。