「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」-8020運動

8020運動とは?

「8020運動」は、日本で提唱された健康運動の一つです。この運動は、80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことを目指すものです。なぜこの数字が重要なのでしょうか?それは、20本以上の歯があれば、食事にほぼ満足できると言われているからです。

目的

この運動の目的は、生涯を通じて自分の歯で楽しく充実した食生活を送ることです。歯は食事を楽しむためだけでなく、発音や顔の表情を作るためにも重要です。また、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。

8020の意味

  • 80:80歳まで
  • 20:20本以上の歯を保つ

8020を目指すために

具体的な方法を以下にまとめてみましょう。

  1. 適切な歯磨き:歯磨きは朝晩の習慣にしましょう。歯ブラシとフロスを使って、歯垢をしっかりと除去しましょう。
  2. 定期的な歯科検診:歯科医師の診察を受け、早期に問題を発見しましょう。
  3. バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンを含む食品を摂取し、歯を強く保ちましょう。
  4. 喫煙や飲酒の制限:これらの習慣は歯の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

これらの取り組みで、健康な歯を保ち、80歳で20本以上の歯を持つことができます。健やかな老後のために必要なことですね!

8020運動達成のメリット

8020運動を達成すると、以下のようなメリットがあります。

  1. 食事の満足度が高まる:20本以上の歯があれば、硬い食品でも十分に噛むことができます。これにより、食事の味わいや栄養摂取が向上します。
  2. 発音や顔の表情が改善される:歯は発音や顔の表情を作るためにも重要です。健康な歯を保つことで、コミュニケーションが円滑になります。
  3. 自信と生活の質が向上する:自分の歯を保つことは、自信を持つことにつながります。また、歯のトラブルを避けることで、生活の質が向上します。
  4. 4. 歯科治療の負担が軽減される:自分の歯を保つことで、歯科治療の必要性が減ります。これにより、経済的な負担が軽減されます。

8020運動は健康な老後を目指すために大切な取り組みです。 

8020運動を達成できなかった場合でも、適切な対応で口の中の健康を維持することができます。以下に具体的な方法と地域歯科保健活動について詳しく説明します。

8020運動を達成できなかった場合の対応

1. 義歯(入れ歯)の活用

  • 噛み合いを良好に保つ:義歯を適切に装着し、食べ物をしっかり噛むことができるようにしましょう。これにより、全身の栄養状態が良好に保たれます。
  • 脳の活性化:よく噛むことで脳が刺激され、認知症のリスクが軽減される可能性があります。

2. かかりつけの歯科医を訪れる

  • 相談と指導:かかりつけの歯科医は気軽に相談に乗ってくれます。定期的な歯の健診を受け、歯を失う原因となるむし歯や歯周病を早期に発見しましょう。

3. 正しい歯磨きと歯間清掃

  • 歯磨き:歯と歯ぐきの境目など汚れの残りやすい場所を重点的に磨きましょう。歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯間清掃を行います。

地域歯科保健活動

地域の歯科医師会では、8020運動を推進するために以下の活動を行っています:

  • 歯科健診と予防活動:1歳6カ月児・3歳児の歯科健診や保育園、幼稚園、学校での歯科健診を実施しています。
  • 職場や地域での歯科健診:地域の健康促進に貢献しています。
  • 休日救急歯科診療:急な歯のトラブルに対応しています。
  • 心身障がい者歯科保健活動:特別なニーズを持つ方々に対して歯科保健を提供しています。
  • 在宅寝たきり高齢者訪問歯科保健活動:高齢者の自宅を訪問し、歯科保健をサポートしています。

8020運動を達成できなかった場合でも、適切な対応で健康な口腔状態を維持し、健康寿命を延ばすことができます。

まとめ

8020運動は、80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことを目指す健康運動です。この数字は、食事にほぼ満足できる歯の本数を示しています。具体的な方法として、適切な歯磨き、定期的な歯科検診、バランスの取れた食事、喫煙や飲酒の制限が挙げられます。8020運動を実践して、健康な歯を保ちましょう!