4月トピック(2)

4月のニュースをピックUPします

4月9日
大正製薬HD、上場廃止と自社株買収完了

・大正製薬ホールディングスは、東京証券取引所スタンダード市場からの上場廃止を発表。経営陣による自社株買収が完了し、総額7000億円を超える。
・非上場化により、迅速な意思決定と大衆薬事業の強化を図る戦略を進めている。
・最終取引日は株式公開買い付け価格を下回る8580円で取引を終えた。
・大正製薬は、リポビタンDのネット販売や通信販売の強化、及びアジア市場での事業拡大を目指している。他社の買収も検討中であることを示唆している。

4月9日
健康食品とサプリメントの安全性について

・東京都医師会の尾﨑治夫会長が、健康食品とサプリメントの使用に関する注意点を解説。サプリメントの過剰摂取による健康被害が増加していると警告した。
・尾﨑会長は、健康食品とサプリメントの区別と、機能性表示食品の問題点について言及。サプリメントは法的な定義がなく、健康食品と異なり過剰摂取のリスクがあると指摘。
・栄養バランスの取れた食事と生活習慣の改善が基本であり、健康食品は補完的な役割に留めるべきと強調。健康食品の宣伝に惑わされず、副作用の可能性を理解することが重要だと述べた。
・医療機関を受診する際には、健康食品やサプリメントの摂取を医師や薬剤師に伝えることが極めて重要であるとし、医薬品との相互作用による副作用のリスクを指摘。
・健康食品による健康被害を防ぐため、「健康食品手帳」の利用や、成分の効果や副作用に関する情報収集の重要性を訴えた。

4月9日
大深当帰の伝統的な湯もみ作業

・和歌山県で伝統的な湯もみ作業を通じて、貴重な薬草「大深当帰」の栽培と加工が行われている。この植物は漢方医薬品の原料として使用され、補血や鎮痛などに効果がある。
・江戸時代から栽培が奨励され、現在では品質の高さで知られる一方、生産者が少なく絶滅の危機に瀕している。
・湯もみ作業は、根を柔らかくし有効成分を高めるために行われ、乾燥後の根は甘味が増すという。
・作業中の爽やかな香りや、作業者の手の美しさからも当帰の効果が窺える。
・大和当帰とは異なる大深当帰は、その効果と長い栽培の歴史を持ち、今後も産業として残ることが望まれている。