松阪地区薬剤師会(200人)は、2024年度の通常総会を6月20日に開催しました。この総会では役員改選が行われ、新会長に岩瀬晃子さん(52)が選ばれました。岩瀬さんは、同会営センター薬局薬剤部長としての経験を持ち、前副会長としても活躍してきました。今回は、岩瀬さんの新会長就任とその意気込みについて詳しく見ていきます。
岩瀬晃子さんのプロフィールと経歴
岩瀬晃子さんは、三重県度会郡南伊勢町の出身です。名城大学薬学部を卒業後、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)病院での勤務を経て、1999年から松阪地区薬剤師会に参加しました。2009年にはセンター薬局薬剤部長に就任し、同時に同会の理事も兼務していました。2020年からは副会長として、地域医療の発展に貢献してきました。
岩瀬さんは、松阪地区の医師会、歯科医師会を合わせた「三師会」の中でも初の女性会長となり、そのリーダーシップが期待されています。
新会長の抱負と地域医療への展望
新会長に就任した岩瀬さんは、次のように意気込みを語っています。 「薬剤師会の事業は歴代会長のおかげで、三師会や行政との深いつながりによって営まれています。これからも地域医療のために継続してやっていきたい。薬局の業務は“対物”から“対人”へと変わる転換期にあります。新しい理事の先生方と共に、この変化に対応していきたいです。」
岩瀬さんの言葉からは、地域医療の発展に対する強い意志が感じられます。特に、薬剤師の役割が物理的な薬の管理から、人々とのコミュニケーションを重視する方向へとシフトしていくことが求められています。
松阪地区薬剤師会の今後の課題
松阪地区薬剤師会は、今後も地域医療の充実を図るためにいくつかの課題に取り組む必要があります。その一つが、2027年度から始まる病院敷地内薬局の問題です。一般社団法人三重県薬剤師会の西井政彦会長は、「病院敷地内薬局の問題については、しっかりとすみ分けをして対応していただきたい」と述べており、この課題への取り組みが重要です。
さらに、三重大学の敷地内薬局が2025年1月から稼働することも注視する必要があります。これにより、地域の薬局業務の在り方が大きく変わる可能性があります。
まとめ
松阪地区薬剤師会の新会長に就任した岩瀬晃子さんは、地域医療の発展に向けて新たな風を吹かせることが期待されています。薬剤師の役割が“対物”から“対人”へとシフトする中で、岩瀬さんのリーダーシップが重要です。地域医療の充実に向けて、今後も様々な課題に取り組んでいく姿勢が求められます。
岩瀬さんと松阪地区薬剤師会の未来に期待し、地域医療の発展を応援したいと思います。