韓国医師協会(医師協)は、無期限休診を予告していましたが、その実施を保留し、今後の方針を29日の会議で決定することになりました。この動きにより、医療界全体で休診の動きが停滞する兆しが見られます。この記事では、医師協の無期限休診の背景、医療界の反応、そして今後の展望について詳しく解説します。
医師協の無期限休診宣言とその影響
6月24日、医師協は報道資料を通じて、延世大医療院所属の教授たちが27日から無期限休診に入ることを発表しました。しかし、その後の闘争は29日の「正しい医療のための特別委員会」2次会議での決定に基づいて進めるとしています。医師協の関係者は、休診などの対政府闘争を中断する意味ではないと強調し、準備が整えば再び進行する可能性があると述べています。
医療界の内部反発と無期限休診の後退
医師協の無期限休診の宣言に対して、医療界内部からは反発の声が上がっています。特に、18日の集会で無期限休診を宣言した林賢澤会長に対して、医師協傘下の市・道医師会からは「休診の発表を集会現場で初めて聞いた」という不満が出ています。例えば、京畿道医師会のイ・ドンウク会長は、「市・道会長は林会長の将棋の駒ではない」と強く反発しています。
ソウル大病院の教授たちが無期限休診をわずか5日で中断したこともあり、医師協も無期限休診を先送りにしました。この動きにより、他の大型病院での休診の動きも鈍化しています。延世大医学部の教授たちも休診を強行するかどうか悩んでおり、休診撤回の可能性も考えられます。
今後の展望と医療界の動向
現在、他のビッグ5病院であるソウル聖母病院やサムスンソウル病院も休診を議論中です。これらの病院を修練病院とするカトリック大医学部と成均館大医学部の教授たちは、25日の会議で休診するかどうかを決める予定です。一方、ソウル峨山病院などを修練病院とする蔚山大医学部の教授たちは、予定通りに来月4日から休診に入る意向を示しています。
まとめ
韓国医師協会が無期限休診を予告したことにより、医療界全体に大きな波紋が広がりましたが、内部の反発や会議での決定を受けて、無期限休診の実施が保留されました。今後の展開は、29日の会議での決定にかかっています。医療界全体がどのように対応していくか、引き続き注視が必要です。