看護師のサポート役である看護補助者の減少が、医療現場の人手不足をさらに深刻化させています。この記事では、看護補助者の重要性と、彼らの減少がもたらす影響について探ります。
看護補助者の役割と減少の現状
看護補助者は、看護師の指示のもとで患者ケアの補助業務を行います。しかし、2013年の約20万人をピークに、その数は減少傾向にあり、2016年には18万6300人と、10年間で最も少ない数になりました。
看護補助者不足の原因
看護補助者が不足している主な理由は、募集しても応募者が集まらないことです。特に200床以上の病院では、看護補助者が不足しているところが約6割にも上っています。
待遇の問題
看護補助者の平均年収は約303万円と、他の介護職種と比較しても低い水準です。これが人材不足の一因となっており、厚生労働省の検討会では、職種としての位置づけや処遇の改善が求められています。
今後の展望
看護補助者の実態調査が予定されており、その結果は今後の養成・確保策に生かされることが期待されています。医療現場の人手不足は、働くスタッフの負担だけでなく、ケアの質にも関わる重要な問題です。